+ 『最初の人間』 Le premier homme + [少しマイナーな映画が好み]
小説 『異邦人』で知られるアルベール・カミュの自伝的小説が映画化されました。
46歳という若さでこの世を去ったカミュの遺作でもあります。
奇しくも舞台はアルジェリア・・・。
悲惨な事件が起きてしまった、あの地です。
胸を張って言えるようなことではありませんが、私は歴史に疎く、アルジェリアという
国の歩んできた道を知りません。
でもこのように映画の中でほんの少しでもその歴史に触れることで、新しい世界が
広がったような気がするのです。
本当にほんの少しですが。
そして実際にこの映画は何かを考えさせる、考えようとさせる力を持っていました。
単一民族であり、他国の領土になったことのない日本で生まれ育った私には想像
し難い色々なこと・・・。
そしてカミュのこと・・・。
この後、『海と大陸』 『八月の鯨』の上映予定があるので、この2本も観に行けたらと
思っています。
(八月の鯨はDVDで観ましたが、とても良かったので)
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+ レ・ミゼラブル + [少しマイナーな映画が好み]
RoccaとRepettoのトリミングの間に、六本木ヒルズで『レ・ミゼラブル』を観て
きました。
”大作!”とか”話題作!!”とかっていうのはあまり観る機会がないのですが、
10数年前に1度だけ舞台を観ているので、映画ではどんな感じなのかという
興味がありました。
もちろん一番の理由は単純に『良さそう』と思ったからなのですが。^^
ありますよね。
今までも『CHICAGO』や『Hairspray』など、舞台⇒映画という順番で観たものが
いくつかありますが、それぞれの良さがあると思います。
また舞台でも観たい!と思ってしまいました。
これは映画が悪かったからではなく、とても良かったからなんです。
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+ しあわせの雨傘 + [少しマイナーな映画が好み]
フランス女性、特にマダムに憧れます。
ちょっとツンとしていて、自分の歩んできた道に自信を持っていて、いつまでも女性
であることを忘れていない、そんなところに。
実際は良くわかってはないから、イメージなんですけれど・・・。
フランソワ・オゾン監督とドヌーブの組み合わせだと、『8人の女たち』が有名ですよね。
あの作品も大好きでした。
「女は強い!(そしてしたたかで怖い!)」と思わずにはいられませんけれど、その
描き方がコミカルで、憎めない愛らしさがあるところがいいです。
この作品も同じ。
ふと鼻歌を歌ってしまいそうになる感じです。^^
しあわせの雨傘 コレクターズ・エディション<2枚組> [DVD]
- 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D)
- メディア: DVD
それにしてもドヌーブのすっかりおばさん化した体系とジャージ姿には驚きました。
それでも衣装を変えればまばゆいばかりの美しさで誰をも圧倒してしまうのです。
気品があるって素晴らしい!!
若かりし頃のカトリーヌ・ドヌーブと言えば、わたしはコレ!
どちらも大好きです。
特に『ロシュフォールの恋人たち』は衣装がかわいくてかわいくて♪
+ ぼくのエリ 200歳の少女 + [少しマイナーな映画が好み]
カテゴリを作っておきながら映画の話をほとんど書いていないな~と思い、これ
からは少しずつ覚書程度でもいいから、書いていくつもりでいます。
公開時から気になっていたものの、友人が「怖かった」と言うので、ホラーなの
かと勘違いしてパスしてしまった『ぼくのエリ 200歳の少女』。
結論として、私は観て良かったです。
切なくて、哀しくて、でもこんなことがずっと続いていくのかと思うとぞっとして。
運命を受け入れるのか、否定して、できるだけ逆らって生きるのか。
でも “否定=死” である以上、そう簡単にはいかないですよね。
の描かれ方が違う部分が大きいようなので私は読むのを迷っています。
ちなみに原作は『モールス』
このタイトルでハリウッド・リメイクされた映画もあります。
私は観ないかもしれません。
迷っていますが、この「ぼくのエリ」より良いとは思えないのです。
(私の嗜好性からして、です)
エンドロールをぼんやり見つめながら、予想がついてしまう”その先”を考えて
いました。
苦しい・・・。
でも原作者のヨン・アイヴィデ リンドクヴィストはこの話は「ハッピーエンド」だと。
そうなのかも知れません。
ふたりにとってはあれが幸せへの道なのだから。
+ イヴ・サンローラン + [少しマイナーな映画が好み]
先日もファッションにまつわる映画の記事を書きましたが、今回もドキュメンタリー
を観たので、そのお話を。
イヴ・サンローランの名前を知らない人はほとんどいないと思います。
エレガントな服を創作し続けている一流メゾンですが、その創設者であり、”モード
の帝王”と呼ばれた イヴ・サン=ローラン の回顧録です。
公私共にパートナーであったピエール・ベルジェが静かに「イヴ・・・」と語りかけます。
どちらかと言えば栄光より苦悩を感じさせるストーリーになっている気がします。
でもそれもまたフランス語の響きと少し暗めな映像とマッチしていて、全体的に
美しく仕上がっていましたので、私は好きです。
(フランス映画が苦手な人は寝ちゃうかも!?)
私は映画の前に本を読みました。
だからでしょうか、ピエール・ベルジェの切なさ、そして愛憎が強く伝わってきて
彼のその後の人生を思うと哀しくなるのでした。
+ ファッションが教えてくれること + [少しマイナーな映画が好み]
ピンク、それも鮮やかなフューシャピンクが好きです。
こんな風に黒に合わせてコントラストを強くすることはあまりないのですが、
ヴィヴィッドな色合いでパワーアップすることも必要。
ファッションは私に元気をくれます。
ファッション関連の本や映画も好きです。
こちらはアメリカ版ヴォーグ誌の編集長、アナ・ウィンター女史を取り上げた
ドキュメンタリー。
あの判断力と冷静さ、そして冷酷さに恐れながらも憧れさえ感じました。
でも絶対に無理。
私はヴォーグも愛読しているし、面白かったけれど、ファッションの世界が
すごく好きってほどでなければ、『プラダを着た悪魔』 のほうが軽く楽しめる
のは間違いないです。
+ 100歳の少年と12通の手紙 + [少しマイナーな映画が好み]
昨年の話になってしまうのですが、『100歳の少年と12通の手紙』 という映画を観に
行きました。
主人公は10歳の少年オスカー。
病のために病院で毎日を過ごしている彼に残された時間はわずか。
そこで1日を10年と考えて人生を生きていくことにしたのです。
精神的にどんどん大人になっていくオスカーの言葉が胸に響く作品でした。
“人生を味わうためのセンス”を私も身につけたいです。
この映画を見て、以前記事にした 『ちいさなちいさな王様』 のことを思い出しました。
こちらはどんどん若返って行く(身体も)のですが、“できなくなっていく”ことに対する
気持ちの持ちようとか考え方とかは、大きな意味で同じような気がしています。
実は単純明快なのかもしれないけれど、受け入れることは本当に難しい・・・。
原作は手紙の形式になっているようなので、そちらも気になっています。
+Le Scaphandre Et Le Papillon + [少しマイナーな映画が好み]
お友達と『潜水服は蝶の夢を見る』を観てきました。
脳梗塞によりロックト・インシンドローム(閉じ込め症候群)になってしまった、実在の
人物の物語です。
主人公のジャン=ドミニク・ボビーはフランス版ELLEの編集長でした。
ファッション界に多大な影響を及ぼし、華やかなその世界に生きていた彼が、突然
意識と左目以外の身体の機能を奪われてしまうのです。
それはどれだけ苦しいことか・・・。
想像しただけで気が狂いそうになります。
でも彼の魂はあくまでも「エレガント」でした。
+ フランス映画祭2008 + [少しマイナーな映画が好み]
3/13(木)からTOHOシネマズ 六本木で始まったフランス映画祭2008。
出遅れてオープニング作品のチケットが取れず、実はしばらく凹んでいたのです。
だって、ソフィー・マルソーが見たかったんだもの・・・。
(昨年もカトリーヌ・ドヌーブが見られなくて同じようなこと言っていました)
でも昨日観に行った『暗闇の女たち』の舞台挨拶にジャン=ポール・サロメ監督と
主演のソフィー・マルソーが現れ、思いがけずお姿を拝むことができたのです♪
こんなことなら映画は見づらくても前の方の席を取っておけばよかったかな。
でもこの目で見た、それだけで結構満足。
やはりフランスの女優さんはムードがあるわ~~~♡
+ フィルムアーカイヴを学ぶ + [少しマイナーな映画が好み]
大学で映画研究というスクーリング科目を選択しました。
すでに3回の講義が終わり、残すところあと1回となっています。
講義をしてくれるのは映画評論家であり、フィルムセンターの研究員でもある
(現在はオーストリア在任)常石史子先生。
今回は特に“アーカイヴァル”について語ってくれました。