+ 完璧でした + [Rubyより愛を込めて]
Rubyが荼毘に付した日。
車の窓から見えるのは満開の桜・桜・桜・・・。
空と桜の花を交互に見ていたら、Rubyと私の15年間が夢のように思えました。
私にとってRubyは完璧でした。
心も身体も本当に強くて美しくて素晴らしい、尊敬できる犬でした。
そしてその気持ちは昨日また大きく深くなりました。
Rubyの火葬を担当してくださったのは初老の男性でした。
Rubyを見て、それから年齢を聞くとびっくりして、
「それはすごい!」
「15歳のゴールデンは私は初めてだ!」
「15歳には到底見えない!」
「これはもう言うことないですね!!」
と何だか興奮気味でした。(笑)
そして最後のお別れをしました。
直前にRubyとの最後の写真も撮りました。
Kissをして、微笑んで(かなり歪んだ顔になっていましたが)、ありがとうと言って・・・。
私はこの場に着く前は、その瞬間に発狂してしまうのではないかとさえ思って
いたのですが、ずっと桜を眺めていたせいか、気持ちは少し穏やかでした。
待っている間は満開の桜の花が1枚1枚の花びらになってはらはらと散っていく
情景を重い浮かべていました。
美しい情景でした。
そしてお骨上げの時間がやってきました。
胸が苦しくなりました。
きちんと見ることができるか不安でした。
でもそっと目を開けて・・・。
Rubyは骨も美しかった。
白くて・・・本当に美しかった。
斎場の方がまた驚いていました。
15歳とは思えない、と。
本当に強い子だったんだね、と。
Rubyはすべての歯が残っていたのですが、更にそれが焼いても綺麗に顎の
骨に残っていたのでした。
だから長生きだったのだと言われました。
爪の骨(そういうのがあるとは知りませんでした)も綺麗でした。
喉頭も、そして頭を支えているという骨(名前はわかりません)もまったくその
ままの形で残っていて、これも珍しいのだそうです。
食べ物も良かったんだね、と言っていただきました。
脂肪が多いと黒く残ってしまうそうなのですが、それもほとんどありませんで
した。
実際は全体像は全然残っていないのですが、私にはRubyがピンと背筋を伸ば
して、ちょっとツンとしている姿に見えました。
葬儀場でもいっぱい褒めていただいて、Rubyはきっと「当然よ」って言っていた
のではないでしょうか。
そうそう、「普通犬はあんな風に綺麗に目を閉じてないんだけどね」とも言われた
のでしたっけ。
本当に美しい姿で旅立ったRuby。
「この子のDNAは残しておいたら良かったねぇ」と言われて、ちょっと悲しかった
けど、誇らしかったです。
そんな気持ちにもなりながら、実家の近くで以前お世話になった獣医さんの
ところへご挨拶に伺いました。
最初の線維肉腫と初めての乳がんの手術をしていただいた病院です。
先生はカルテを持って来てくださって、内容を確認しながら「こんなに全部が悪性
なのに、15歳まで生きたなんて・・・すごいね」とここでも驚かれました。
あぁ、本当に最後まであなたは完璧だったね。
もっともっと私のそばにいてくれたら更に完璧だったのだけれど、それは出来ない
相談だったのでしょう。
Ruby、それだけが哀しいよ。
あなたのいない人生は、私には考えられない。
<写真>
1枚目:14歳のお誕生日プレゼントを付けたRuby
2枚目:最後のお別れの時、花とおやつ、私のスカーフ、数珠
3枚目:14歳6か月、この日に発作が
4枚目:1枚目同様、14歳のお誕生日の頃
5枚目:美しい姿を見るのが好きでした (14歳3か月)
6枚目:もう一度その笑顔で駈けてきて (14歳3か月)
お返事が全くできずにいますが、感謝の気持ちは日々強くなっております。
ただ、今はRubyの記録を残そうと力を振り絞るのが精いっぱいです。
本当に申し訳ございません。
いつかお返事できるように頑張ります。
見に来てくださって、読んでくださってありがとうございます。
このブログが心の支えになっています。