+ 気持ちはNY・メトロポリタン歌劇場へ + [芸術的なもののお話]
METライブビューングに通っています。
昨年は２作品（魔笛と始皇帝）しか行けなかったので、今年はスケジュールを
しっかり組んで、出来るだけたくさん観たいと思っているのです。
今回はすでに上映済みの３作品は制覇しました♪
ライブと言っても生中継ではなく、２週間ほど前にNYで上演されたオペラ作品
をインタビューやメイキング映像を交えて編集したフィルム作品です。
休憩時間（幕間）にそういった映像が入るため、オペラに入り込んでいた気分が
そがれる・・・と感じることもあるかもしれませんが、実際は次の幕が上がれば
すぐにまたオペラの世界に戻ることができると思います。
それに様々なアングルを楽しむことは生の舞台ではできないことですし、何と
言っても3,500円でオペラが鑑賞できるのですから、こんなにうれしいことはあり
ません。
さて少しだけ内容をご紹介。
歌についての蘊蓄を語る自信はないので、そちらは詳しい方のブログなどで
ご覧いただくと良いと思います。（他力本願）
でもオペラで歌を語らなくてどうする！？って感じでしょうか。
力量がなくてごめんなさい・・・。
第1作 グノー 『ロメオとジュリエット』
【ジュリエット】 アンナ・ネトレプコ
【ロメオ】 ロベルト・アラーニャ
【指揮】 プラシド・ドミンゴ
写真はふたりの初夜の場面です。
白いベッドと白い衣装のふたりが宙に浮かび、レチタティーヴォから二重唱へ。
幻想的でとても美しかったです。
アラーニャの声はいいですね～。
ドミンゴの指揮というのに驚きましたが、彼は元々国立音楽院でピアノと指揮
を専攻していたんだそうです。
知らないことばかりで恥ずかしくなりますが、こうやって少しずつ新しいことを知
るというのも楽しみのひとつです。
第2作 フンパーディンク 『ヘンゼルとグレーテル』
【グレーテル】 クリスティーネ・シェーファー
【ヘンゼル】 アリス・クーテ
【指揮】 ウラディーミル・ユロフスキ
まるでグリム童話の中の挿絵であるかのように見える舞台に驚きを隠せま
せんでした。
童話の世界なので、メルヘンチックではあるのですが、オペラになることで
壮大な雰囲気に変貌を遂げているように思いました。
それにしてもラストはちょっと衝撃的・・・。
ネタばれになってしまうので内容は伏せますが、ブラックユーモアと言って
いいのか・・・、私にはちょっと刺激が強かったです。
第3作 ヴェルディ 『マクベス』
【マクベス夫人】 マリア・グレギーナ
【マクベス】 ジェリコ・ルチッチ
【指揮】 ジェームズ・レヴァイン
何と言ってもグレギーナの熱演・熱唱が素晴らしかった！！
全体を通して非常に聴き応えのある曲ばかりで、オペラらしさを満喫した
という感じです。
でも歌い手にとっては、高度な技術や表現能力を要求される作品なのだ
と思います。
オペラはまず ”歌唱力” ありきであるのは紛れもない事実なのですが、
それでもこの目で舞台を 見ている以上、視覚的な影響力というのも
かなりあるわけです。
その点でも十分満足できる作品でした。
ＭＥＴライブビューイング、いいですね。
私も行こうと思うのですが、時間的と精神的にちょっと余裕がとれず、
いまだに一度も行っていません。Ｈｉｒｏｋｏさんの感想読んでいたら、
何も考えずに、ただ楽しめる演目(私にとってですけど。）を狙って
行くべきだと意欲がわいてきました。(^_^;)
アラーニャと指揮がドミンゴの組合せ、ある意味贅沢なＭＥＴならでは
豪華な演出ですね。＼(^o^)／
by anne&kina (2008-01-29 20:56)
オペラと言えば・・・、思い出すなぁ。
学生時代を・・・。
by czr (2008-01-30 00:51)
＞anne&kinaさん
オペラはanne&kinaさんの得意分野ではないですか！！
私がオペラデビュー（笑）した時にもアドバイスしていただいて・・・。
でもそう言えば最近は行っていないのかな？？？
それだけ知識があるのにもったいないな～。
METライブビューイング、楽しいですよ♪
ぜひぜひ行ってみてください。
ただ、『トリスタンとイゾルデ』は気合を入れないと観れない長さですね・・・。
by Roco (2008-01-30 10:01)
＞czrさん
懐かしいよね～、ゼミ。
歌よりもドイツ語に苦しんだ記憶が。
by Roco (2008-01-30 10:05)