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+ Festival du Film Francais + [少しマイナーな映画が好み]

 

 

2日連続で『フランス映画祭』に行って来ました。
私が観たのは「チャーリーとパパの飛行機」と「心配しないで」の2本です。
本当はもっとたくさん観たいものがあったのですが、スケジュール的に難しく
結局この2本に絞りました。
それに、一番気合が入っていたオープニングの「輝ける女たち」はチケットが
取れなかったのです。
この目で生カトリーヌ・ドヌーブが見たかったのに。くすん。

 

でも、私が観た2本も良かったです!!


*L'Avion (邦題:チャーリーとパパの飛行機)

【物語】
8歳のチャーリーは突然の事故でパパを亡くしてしまう。
悲しみに暮れるママ。
チャーリーはパパの死を受け入れられない。
そしてある日チャーリーはパパがお誕生日にプレゼントしてくれた真っ白な
模型飛行機に不思議な力があることに気付く。
その飛行機は実は・・・。

チャーリーを演じたロメオ・ボッツアリスくんがとってもかわいい!!
この子の笑顔にこちらも自然と笑みがこぼれましたし、健気な姿には涙ぐみ
ました。
セドリック・カーン監督が上映後のQ&Aでも言っていたように、この飛行機は
私達の夢を信じる心、想像力の大切さを教えてくれていました。
そして「死」を恐れないことも。
ファンタジー・ドラマとでもいうのでしょうか。
私の中では「ビッグ・フィッシュ(2003年アメリカ)」と同じカテゴリに入る感じ
です。


■Q&Aの後、スチールカメラマン用にポーズ

席が一番前でしたので、監督はすごく良く見えましたが、映画が見づら
かったのが残念。
まぁ、どちらを取るかですね。(笑)

 


*Je vais bien,ne t’en fais pas (邦題:心配しないで)

【物語】
家出したという双子の兄、ロイックを追い求める19歳のリリ。
ロイックはリリのバカンス中に姿を消したのだが、仲の良かったリリに
さえ、連絡をよこさない。
憔悴し、死の一歩手前まで追い詰められたリリだったが、旅先から届く
ようになった手紙によって生きる力を取り戻す。
そして一年が経ち・・・驚くべき秘密が明らかになる。

この映画が日本の公開予定がないのは本当に残念でなりません。
後半、胸にずしりとくるストーリー。
家族の絆、父親の孤独、そして真の優しさ・・・。
「嘘」をつくことは時にどんなにつらく、そして思いやりのいることなのか
と考えさせられました。
思い出したのはトルコ映画の「さようなら」。
(この映画もすごく良かったのですが、やはり一般の映画館での上映は
なかったと思います。)

ヒロインのメラニー・ロランも光っていましたが、私は父親役のカド・メラドが
素晴らしい!と思いました。
ふたりが今回のセザール賞で有望若手女優賞と助演男優賞を受賞した
のもうなずけます。

監督はフィリップ・リオレ。
私は「パリ空港の人々」がお気に入りです。

パリ空港の人々

パリ空港の人々

  • 出版社/メーカー: ビデオメーカー
  • 発売日: 2003/12/20
  • メディア: DVD

ということで、フランス映画祭も終わってしまいましたが(東京)、これから公開
予定の作品も色々あるので、そちらも楽しみにしたいと思います。
でもフランス映画って観ない方も多いですよね。
ストーリー展開がゆっくりだし、ラストがはっきりしないっていうのもダメな原因
なのでしょうか。
ちなみに私はそういうところも好きな理由だったりするのです。

 


nice!(1)  コメント(6) 
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コメント 6

Roco

>kaoさん
nice! ありがとうございます♪
by Roco (2007-03-19 20:11) 

NO NAME

hirokoさん充実の2日間だったですね!!
またまた、色々な刺激を受けて
hiroko’s細胞は活性化されましてね!!(笑)
私が、フランス映画といって思い出すのは・・・・
ジャン・ジャック・ベネックスの『ベティー・ブル』ーや
リュック・ベンソンの『グランブルー』あたりです・・・・
ベティー・ブルーをはじめてみたときは衝撃的たっだな!!
グラン・ブルーはあの映画の影響で、シチリア島タオルミーナに行き
ジャン・レノがウニのパスタ食べたレストランや、
舞台になったホテルに宿泊してみたりしましたよ!!
昔、パリの、ホテル・コストでジャン・レノに偶然会ったけど
素敵だったな~”””
一番好きなフランス映画は、パトリス・ルコントの『髪結いの亭主』
大好きな映画です””
by NO NAME (2007-03-20 16:27) 

アマビリタ

↑のコメントわたくしです!!アマビリタです。
失礼いたしました。
by アマビリタ (2007-03-20 17:09) 

Roco

>アマビリタさん
興奮しております!!
というのも『髪結いの亭主』は私も一番好きなフランス映画だからです。
(パトリス・ルコント監督作品は全体的に好きなものが多い)
あの愛の形は私の理想・・・というと「えっ?」って思われるかもしれない
けれど、マチルドの気持ちはやっぱり理解できちゃう・・・。
でも『ベティー・ブルー』まで行くとちょっと怖いかな。

『グラン・ブルー』もいいですよね。
ジャック・マイヨールが自殺してしまったのはショックだったけど、あれももう
5年以上前のことになるんですね。
あぁ、お話がここでも尽きそうにありません!!(笑)
それにしても映画を観て現地にビューンと飛んで行ってしまうアマビリタさん
って素晴らしいわ!!
by Roco (2007-03-20 18:22) 

アマビリタ

あら!!
こんなところでも趣味が合ってしまいましたか!!
普遍的な愛って、より真実の愛のように思います。
『髪結いの亭主』に比べると『ベティー・ブルー』は狂気的過ぎるけど
根底にある愛の形は同じように思えるんですが・・・・
うん”私もマチルドの気持ちは理解できるし、理想・・・・
フランス映画を見終わったあとの、あの何ともいえない
違和感??どんより感??重たい空気??
あれが結構快感です(笑)

フランス映画ってポンヌフなどももそうですが
アメリカ映画なんかとは全く異なった”愛”の描き方をしますよね!!
あと、フランス映画のカメラアングルなんかも大好きです!
それと。。。意味のない情景描写なんかもね!!

でも私はhirokoさんの様に、そんな詳しくないですよ!!
何でも好きな事興味のあることを、広く浅くですから!
突き詰めないのが私の良くないところでもあり、
いいところでもあったりして(笑)
hirokoさんとは、やっぱりまた会わなきゃ出すね(笑)
今度はまる1日必要かな??
by アマビリタ (2007-03-20 18:52) 

Roco

>アマビリタさん
そうですね、根底にあるものは同じだと思います。
ただ、表現の仕方が違うということなのでしょう。
私が好きなルコント作品はそういうのが多くて、『仕立て屋の恋』『歓楽通り』
にも同じ匂いを感じます。
こちらはマチルドの男性版、ですが。
『ベティー・ブルー』の狂気的な愛を考えた時、私は『奇跡の海』(デンマーク)
を思い出すんです。
でもきっと男性には理解できないでしょうね。

いやいや、似ているところをまた発見!
広く浅く、突き詰めない・・・というのは私も全く同じ!!(^_^;)
決して職人にはなれないタイプです。
興味の対象が散りすぎているんですよね。
でも今更どうしようもないし、それが私のチャームポイント(?)だと思うように
しています!!(かなり強引)

それにしてもここでこう書いているより、会ったほうが早そうですね。(笑)
by Roco (2007-03-21 09:02) 

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